株価が下がりそうな気配をビンビン感じている人「この下落チャンスをものにしたい。しかし通常の信用売りは制限されている…。何か、何か方法はないか!?」
こんな悩みに応えます。
✔本記事の内容
・ハイパー空売りのリスク管理

こんにちは としぞうです。
株価の下落局面や景気後退局面では、買い一辺倒だと「買ったところが天井」という恐怖の大失敗をしてしまうことがありますよね。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「買う」というカードしか切れない場合は、狙った銘柄が底値付近になるまで指を咥えて待たなければいけません。
そんな時でも利益を出す取引が可能なサービスがHYPER空売り(通称:ハイカラ)です。
一般に「買いの上昇」よりも「売りの下落」のほうが、短期大きく動くことが多いので、ハイカラのような日計り(その日のうちに決済する取引)でも利益を上げることが可能なことが魅力ですよね。
その反面、「買いは家まで」、「売りは命まで」と相場の格言でいわれるほど、信用売りをするときは何よりもリスク管理が大事になってきます。
今回は、SBI証券でできる空売りサービス【HYPER空売り】(通称:ハイカラ)についての仕組みや売買手順はもちろん、リスク管理について徹底的に解説していきますので、「売りの達人」を目指している方は最後までごゆっくり見てください。(/・ω・)/
それでは早速いってみましょう~!
HYPER(ハイパー)空売りとは
HYPER空売り(以下:ハイカラ)は、SBI証券が提供する日計りの(ひばかり)信用取引システムのことです。
※日計りとは、1日で売りと買いを完結させ、翌日以降に持ち越さない取引スタイルのことをいいます。
株式市場で、ある銘柄を空売りしたいと思ったときには、その銘柄が貸借銘柄であることが必要ですよね?
貸借銘柄は証券会社から株を借りることができるということであり、逆に「非」貸借銘柄は証券会社から株を借りられませんから、通常は空売りすることができません。
しかし、ハイカラを利用すると非貸借銘柄の中でもボラティリティ(値動き)の大きなIPO銘柄(新規公開株)や新興市場の信用銘柄も空売りできるので、取引のバラエティが増えます。

株価下落の勝負所で棒立ちせずに済みますので、SBI証券に口座を持ったなら、是非マスターしたいスキルですよ。
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HYPER空売りには別途費用が必要
百聞は一見に如かずということで、↓を見てもらいましょう。
デモ画面は、激しいボラティリティでも有名な、バイオ銘柄の「SOSEI(4565)」です。
バイオ銘柄は赤字の会社も多く、通常の空売りができない非貸借銘柄のものが多いですが、【日計り(HP)】を利用することで、空売り(ハイカラ)を仕掛けることができるようになります。
HYPER料 4.9円となっているところが、ハイカラに必要な経費になります。
今回は1,000株の売りなので、通常の信用取引でも必要な金利や貸株料のほかに、日計りで4,900円のHYPER料が加算されます。
そのため、手数料分の元を取りつつハイカラで稼ぐには、1日のボラティリティが大きい非貸借銘柄が最適です
注意事項 ボラティリティが大きいほど、投資リスクが増します。この記事では特定の銘柄の売買を推奨しておりません。実際の取引は、自己責任で行ってください。
返済方法は通常と変わらない
ハイカラの反対売買も通常の信用売りと同じように、信用返済買と現引きが可能です。申し込み時の導線しか変わらないのも助かるポイントです。
ちなみに信用返済買とは、証券会社から株を借りて売っている銘柄の返済をするときに、いちいち現物株を同数買って返すことなく反対売買が完了する方法で、基本的に空売りの返済は信用返済買を選択するのが楽。(/・ω・)/
現引きは自分の手持ちの株(例ではハイカラの前にSOSEI株を現物で1,000株持っていること)証券会社に渡すことで、反対売買完了とする取引です。
現引きでは現物株を購入した価格と空売りした価格の差額が利益・損失になります。
例えば現物の購入金額が100円なら、100円以上で空売りをしていれば現引きで利益が出ます。
※便宜的に手数料・金利・ハイパー空売り料は考慮していません。
非貸借銘柄を空売りできる会社はほかにも
ぼくはとっさの操作を間違えるのが怖いので、スピードが求められる取引ではSBI証券1社をメインに使っていますが、手数料や取り扱い銘柄によっては同業他社のサービスを利用したほうがいい場合もあります。
国内ネット証券では、松井証券や楽天証券なども同様のサービスがありますので、手数料うんぬんもあるとは思いますが、それよりも使い勝手がよく、使い慣れた取引ツールで売買できるものをおすすめしたいです。
ハイカラするなら、高速ネット環境も大事ですよね。
ネット環境を大改善したい方は下記の記事もどうぞ~。(/・ω・)/
参考 超高速インターネットおすすめ6社比較!工事費無料で光回線を使い放題
余裕を持った追証(おいしょう)管理
まだ信用取引に慣れていない人が大きな失敗をしやすく、深刻な問題が
【追証:おいしょう】です。
信用取引をしたことがない人でも、証券会社に入金している資金の最大3倍まで信用取引できることは、なんとなくわかっている人がほとんどだと思います。
しかし、あやふやな状態で信用取引をするのはちょっと待ってください!
冒頭でも述べましたが、信用取引は「リスク管理」がとても大事です。
ここが今回のキモの部分であり、間違った管理をしてしまうと破産することさえありますので、しっかり確認しましょう。
委託保証金と委託保証金率
信用取引(特に空売り)をするときには、証券会社に入金している現金や現物保有株を担保に証券会社から株を借りて取引します。
たとえば、100万円の現金(委託保証金)を入れていれば、300万円まで信用取引で株を売買できることになるのですが、
わーい!いっぱい買おう
と、いきなり与信MAX(ここでは300万円の株を売買すること)なんて愚の骨頂です。
信用取引は委託保証金のほかに、委託保証金率にも注意する必要があります。
SBI証券の場合は、委託保証金率が30%を下回るとアラートメッセージが表示され、新規の売買ができなくなります。
さらに委託保証金率が20%以下、または委託保証金が30万円以下になったときは、20%以上、または委託保証金を30万円以上にしなければいけない追加保証金(通称:追証)が発生します。
100万円の自己資金を委託保証金として300万円の株の売買をシミュレートしてみましょう
300万円分の株を株価10,000円で信用売りしたとします。
あなたの思惑通り株が値下がりして9,000円になれば、1,000円分の利益が出ますので、
1,000円(差額)×300株=30万円儲かることになります。
では、あなたの思惑に反して株価が11,000円に値上がりしてしまったとしましょう。
11,000円(現在株価)×300株=330万円ですので、
あと30万円を入れて30%以上の委託保証金を確保しないと、新しい売買はできませんし、330万円×20%=66万円の委託保証金を維持しなければならないことになります。
もしストップ高などで株価が17,000円以上になると、
17,000円×300株=510万円ですので、
510万×20%(委託保証金率)で102万円となり、2万円の追証が発生します。
もし、期日内に2万円を入金しなければ、強制的に売り玉を決済され、
100万円-510万円=マイナス410万円の借金を背負うことになります。
このマイナス410万円は証券会社に返さなければいけない借金で、返金するまでは新しい取引をすることもできないし、期日内に返金できなけば口座は解約され裁判をすることになります。
組み入れ比率
自己資金に対してどれくらい投資を行うかという考え方を組み入れ比率といいますが、絶対の自信があるとき以外は、レバレッジ100%の信用取引はやめたほうが無難です。
もし投資で大失敗をしても命は大事にしてください
投資の大損害で人生が狂ってしまう人は意外にも多く、そのほとんどが自分のトレード技量を過信し、リスク管理が甘いのが原因だと思われます。

「投資は自己破産の免責対象にならない」から、破産しても一生借金が残ってしまう。
という考え方を持っている人は多いと思います。
しかし、裁判になれば裁判官の裁量が適用されることが多いので、最後まであきらめないことが大切です。
まとめ
SBI証券でできる空売りサービスHYPER空売り(通称:ハイカラ)を使って、ボラティリティの大きい魅力的な銘柄を空売りできることがわかりました。
ハイカラには通常の信用売り取引で発生する金利・貸株料のほかに、HYPER料という費用が掛かるので注意が必要です。
ハイカラは日計りの取引ですが、信用取引であることは間違いありません。
自己資金と委託保証金のバランスをしっかり管理して追証が発生しない範囲で取引することが大事です。
万が一取引に失敗し、多額の追証が支払えなかったときでも命は大切にしてください。
もちろんそうならないように日頃からリスクを意識して、投資技術を過信しないようにしてくださいね。
それでは また!
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