
気に入った銘柄があったんですけど、配当がないので見送っちゃいました。

そうなんですか…。ちなみに証券会社に株を貸せることはご存知ですか?

え?証券会社から借りるんじゃなくて、貸すんですか?

はい。貸株(かしかぶ)は、手持ちの株のもう一つの運用方法なんですよ。
証券会社に株を貸す!?意外と知られていない貸株システム

みなさんこんにちはとしぞうです。
ぼくは先ほど、年利6%の貸株の運用手続きを済ませたところでして、来年の今頃を想像してニンマリしております。(笑)
株好きのあなたなら、銀行にお金を眠らせていることは少ないと思いますが、保有している間の株も、貸株をしてさらに資産を増やすことができます。
貸株の面白いところは、これまで証券会社に手数料を払う側だったユーザーが、今度は証券会社から貸株料を回収できるということでしょう。
実際は、5%より利回りのいい銘柄もごろごろしていますので、あなたも借りる側から貸す側になって、稼いでみませんか?
ということで今回は、貸株について詳しく解説していきます。
もちろん投資商品なのでリスクがありますから、きちんとリスクを理解してから、自己責任で投資判断してみてくださいね。
それでは早速いってみましょう。
貸株ってなに?
まぁ読んで字のごとくといいますか、名前を聞けば大体想像ついちゃうとおもいますけど。(;・∀・)
普通の株式取引では、「証券会社」から「株を借りて売買」をする信用取引というものがありますよね?
信用取引をすると、証券会社に利息や手数料、逆日歩を支払い「株を借りる」ことで、取引が可能になり、最大で手持ち資金の3倍を動かすことができます。
手数料や逆日歩については↓の記事からどうぞ

実は、「証券会社に貸すことができる株」というものもあって、株を貸してあげる代わりにその手数料として、貸株料がもらえます。このことを貸株といいます。
本来貸株は、機関投資家のために設定された特別な市場(貸株市場)のため、一般人は参加できないんですが、特定の証券会社を通すことで、市場関係者じゃなくても参加できるようになりました。
貸株をするには申し込みが必要になりますが、すでに証券会社に口座をお持ちであれば、全然難しくありません。
貸株には高金利収入というメリットもありますが、デメリットもあるので、どちらもしっかりと理解して、さらなる収入アップにつなげていただければと思います。

金利の上限なし
平成最後の年の銀行金利は、インフレリスクに負けないといわれている1年物の最高クラスの金利でも、たった0.2%という世界です。(執筆時)
一方で、証券会社がホルダー(株主)から「借りたい」という銘柄には、その入手難度と人気度に応じて高い金利が設定されています。
入手難度が高くて、人気であれば、「金利が高そうだな」というのはわかると思いますが、一番高い金利は一体何%くらいだと思いますか?
なんと金利には上限設定がされていません!
だから、銀行金利の50倍以上の高い利回りの貸株もあります。
執筆時点での最高金利は
<3993>PKSHAの14%/年です。(・o・)ビックリ
高利回り銘柄の探し方
探し方といっても、特別に難しいことはありません。
SBI証券のサイトなら、
トップページ>国内株式>貸株へアクセスすると、このような画面になります。
まずはこの画面から、証券会社と貸株を始める契約をしておくといいでしょう。
流れはこんな感じになっています。
貸株を始めるをクリックして…
利用規約を読んで…
申込み完了。
申込みが完了して、最短で翌営業日には貸株の指示ができるようになります。
それでは改めて、リストを見てみましょう!
トップページ>国内株式>貸株>現在適用中の貸株金利一覧はこちら(ログインが必要になります)
どうですか~?なかなかの高金利でしょう~(笑)
このリストの中から、お目当ての銘柄を探して現物購入をして、貸株を始めることができます。
もしすでに対象銘柄を持っていたならラッキーですね!
この記事をすべて読んでもらって、すぐに株を貸すことを検討してみてはどうでしょうか?
株主優待もしっかりもらえる
貸株をしている間も株主優待がちゃんともらえるように、初めの設定で株主優待がもらえるような設定を選択しておくだけでOKです。
貸株の金利も優待もゲットしながら、運用を続けることができます。


いつでも売れる
貸株をしている間に相場環境が変化してすぐに売りたいときに、ややこしい手順を踏むのは困りますよね?
SBI証券の貸株は、スマホからでもすぐに売ることができます。
いつもどおりの売買で導線が悪くなることはないので、安心です。
信用口座でも貸株OK
以前は信用口座のユーザーは貸株ができなかったようですが、今では特に問題なく取引可能です。
NISAで買った株は貸せない
残念ながらNISAで買った株を貸株にすることはできません。
今のところ、貸株用に新たに現物購入するしかなさそうです。
貸株中にもらえる配当金は「配当金相当額」になる
貸株をしている状態で権利付最終日を迎えると、配当を出している銘柄なら、配当金相当額が発生します。配当金相当額は証券会社から税控除をした状態で口座に振込まれますが、(ここまでは普通の配当と同じ)この配当金相当額は配当所得になりません。
配当金相当額は雑所得という扱いになるため、普通の配当をもらうときと同じように、利益に対して20数%の税金を引かれた後、さらに確定申告で税金を持っていかれることを意味します。
つまり、せっかくの配当金を目減りさせてしまうことになるのです。

配当金相当額を回避して、普通の配当をもらう方法
配当金を目減りさせるのはもったいないですから、満額GETしたいですよね!
もちろん普通に配当をもらうことも可能です。
その方法は、権利付最終日の6営業日前までに貸株を解除すること。
少し手間はかかりますが、この手順を踏めば、配当金にかかる税金の二重取りされるリスクはなくなります。
貸株中に証券会社が倒産したら、貸した株は失ってしまう可能性あります。
貸株をすると、株の所有権が株主から証券会社に名義変更されることが原因で、株主保護を受けることができません。
証券会社を通して貸株をする以上、このリスクは避けては通れませんので、
もし、証券会社自体が危ないということになれば、貸株だけでなくて、証券会社に預けてある株式や資金を精算して、引き上げる必要があります。(万が一ということもありますから手順はしっかりと確認を!)
まとめ
今回は、今まで買って放置していた持ち株から、新たにお金を生み出す貸株をご紹介いたしました。
申込みや口座管理費用などは無料なので、開設しておいても邪魔にならないと思います。
昨今の仮想通貨取扱会社とは違って、証券会社の経営の安定性はかなり高いので、よっぽどのことがない限り大丈夫とは思いますが、リスクを排除できない場合は、自分を信じて投資しない方が良いでしょう。
それでは また!
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